ハラスメント対応

ハラスメント(Harassment)とは、いろいろな場面での「いやがらせ、いじめ」をいいます。その種類は様々ですが、他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。

セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)、アカデミック・ハラスメント(アカハラ)、パワー・ハラスメント(パワハラ)といったものに加え、近年では妊娠・出産・育児をきっかけに行われる嫌がらせであるマタニティ・ハラスメント(マタハラ)、パタニティ・ハラスメント(パタハラ、パタニティ=父性)といった概念も登場しています。

マタハラ・パタハラの例

  • 妊娠・出産を機に家庭に入るべき、家庭を優先すべきといった思い込みや価値観の押し付け。
  • 妊娠・出産・育児で休んだり時短勤務をしている分の業務をカバーさせられていると、怒りの矛先がその女性や男性に向かう。
  • 時短勤務や育児を理由に長時間働けない従業員に対して、長時間労働を強制したり、仕事の成果に係らず、軽視する。
  • 男性職員の子育てのための制度利用を認めない。「育休をとればキャリアに傷がつく」などの発言をする。など

天文台においては、ハラスメント防止委員会にてハラスメント防止リーフレットを作成し、教職員及び院生等に配布するほか、「コミュニケーション研修」を年3回(三鷹キャンパス実績)開催してハラスメント防止のための環境づくりにつとめています。

マタハラやパタハラに限らず台内でハラスメント行為を受けた場合には、相談員に相談することができます。天文台職員のみならず、機構職員や学振特別研究員、RCUH等も対象となります。ハラスメント防止委員会から提供している相談ルートは2つあります。

① カウンセラーによる外部相談窓口

月に1回、不定期で三鷹キャンパス内において相談会を開催しています(開催時期や申し込み方法などは概ね1週間前に全台メールにて職員係からご案内しています)。国内ブランチにおいては年1回、カウンセラーがお伺いして対面で相談する機会を設けています。相談者のプライバシーは厳重に保護されますので、安心してご相談ください。英語での相談を希望の方は、秘密保持義務のある翻訳者を通して電子メールにて行うことができます。問い合わせ先はメールまたはお配りしているリーフレットを参照してください。なお、総合研究大学院大学天文科学専攻でも別途メンタルヘルス相談会を実施しています。

② ハラスメント防止相談員 天文台職員(全地区)

専門の研修をうけた天文台職員が、ハラスメント防止相談員として随時お話をお伺いします。最新の相談員氏名は職員係WEBサイト(台外非公開)にて公開しています。

なお、①②いずれの場合も、ハラスメント相談を受けた場合のフローは次のとおりとなっています。相談者の意向を必ず確認しますので、安心してご相談ください。下記フローは天文台職員及び天文台で受け入れている院生、学振特別研究員等にお配りしているリーフレットからの抜粋です。

ハラスメント相談を受けた場合のフロー

参考WEBサイト