当分科会とその前身である天文学研究連絡会は、研究者コミュニティと連携しながら、天文学・宇宙物理学分野の将来計画の議論と策定を行ってきました。それらは現在稼働中の大型計画や、大学が推進する計画の後押しとなってきました。

近年、特に計画の規模が大きくなるにつれ、社会的にも国際的にも、学術界での確りとした議論に基づく長期計画の必要性がますます高まっています。また、計画の策定・実施にあたっては国民的理解を得ることを基礎とした透明性の確保が求められます。このような背景から、学術会議は、広く学術分野を網羅しながら、日本として推進すべき学術的意義の高い大型研究計画をリストアップし、マスタープランとして策定の経緯とともに公表してきました。当分科会は天文学・宇宙物理学分野における波長横断の議論を行うだけでなく、大型計画による日本および世界の学術への寄与を検討し、マスタープラン等の策定に貢献しています。加えて、より規模の小さい計画も含め、人材育成や装置開発技術の獲得・発展、異なる規模の計画どうしのつながりを意識しながら、世界的な学術の発展の中で、日本全体として天文学・宇宙物理学が進むべき方向性を議論しています。

これまでに分科会・天文学研究連絡会がまとめた将来計画

2014/9/12天文学・宇宙物理学中規模計画の展望記録物理学委員会天文学・宇宙物理学分科会
2010/3/19天文学・宇宙物理学の展望と長期計画記録物理学委員会天文学・宇宙物理学分科会
1994/6/2721世紀にむけた天文学長期計画について報告天文学研究連絡委員会
1985/3天文学・宇宙研究の動向と我国の対応 ―天文学将来計画について―天文月報記事天文学研究連絡委員会
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