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天文学・宇宙物理学分科会とIAU分科会

日本学術会議には、通常2名の天文学・宇宙物理学分野を代表する会員がいます。また連携会員は18名おり、これに関連他分野(地球惑星科学分野、物理学の素粒子原子核分野など)の会員・連携会員数名を加えて、物理学委員会の下に天文学・宇宙物理学分科会とIAU分科会を構成しています。

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委員の構成

天文学・宇宙物理学分科会とIAU分科会は、同じ委員から構成されています。これらの委員は、幅広い専門分野(光赤外、電波、高エネルギー、宇宙線、太陽、理論など)や地域、年齢をカバーしており、女性委員も30%以上います。
→委員の構成についての詳細はこちら

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活動内容

天文学・宇宙物理学分科会では、3年に一度改訂されるマスタープランに向けての大型将来計画の検討や、10年に一度のキャリアパス調査、大学共同利用機関や共同利用・共同研究拠点が実施する大型計画の状況把握などを行っています。
IAU分科会では、新会員等の推薦、IAUの日本での活動の支援、IAUが行う諸会議(総会、アジア太平洋地域会議、シンポジウム等)の招致や実施支援、観測環境の維持に向けた活動などを行っています。
→活動実績将来計画検討キャリアパス調査のページ

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分科会の役割

日本学術会議は、日本の科学者の「総意」を国に伝えていける唯一の公的組織です。したがって、天文学・宇宙物理学分科会は、日本の天文学研究者の総意を国の政策に反映させることが大きな目的です。またIAU分科会は、ナショナルメンバーとして国際天文学連合に対して日本を代表する立場にあります。

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日本天文学会との関係

かつて(※)は、日本学術会議の会員は(研究連絡委員も含めて)日本天文学会員による選挙で選出されていました。そのため、会員や研究連絡委員は形式的にも、日本の天文学界を代表しているという感覚が学会員にもありました。しかし、会員や連携会員の選出方法が現在のコ・オプテーション方式に変わった後には、天文学・宇宙物理学分科会やIAU分科会と日本天文学会との結びつきが徐々に薄れてきたという印象があります。
このような状況では、天文学界の「総意」を反映できなくなりますので、分科会では日本天文学会や分野コミュニティとのつながりをより強化したいと考えています。その一環として、日本天文学会会長と6つの分野コミュニティ(光天連、宇電懇、高宇連、CRC、太陽研連、理論懇)の代表には、オブザーバとして分科会に出席いただいています。


[※] 知っておきたい日本学術会議小史

 日本学術会議は、当初は自由な立候補制で、部・専門・地方ごとに登録したに有権者による直接選挙によって、210名の会員を決定していました。1981年に当時の中山太郎総理府長官が「会員の公選制には疑義がある」と発言したことから、自民党内にプロジェクトチームが発足して、1983年に日本学術会議法の改正が行われました。当時の中曽根首相が「首相の任命は形式的にとどまる」と答弁したのは、このときの参議院文教委員会においてでした。
 その結果、1984年から各分野の学会員の選挙で会員を決める方式に変わりました。1997年には、行政改革会議の最終報告で「日本学術会議は、(中略)今後その在り方について、総合科学技術会議で検討する」とされました。それを受けて、2003年に総合科学技術会議が「日本学術会議の在り方について」を首相に提言し、2005年からコ・オプテーション方式を含めた現在の体制となりました。
(参考資料:小沼通二「日本学術会議略年表」岩波「科学」2021年1月号)