WFOS

多天体たてんたい分光ぶんこう

天文学者てんもんがくしゃは多くの天体を観測かんそく して、それらに共通きょうつうした特徴 とくちょう を調べて、宇宙の仕組しくみを理解りかいしようとします。 そこで、最近さいきん 分光器ぶんこうき では多くの天体を一度に観測するために、多天体たてんたい分光ぶんこう という方法ほうほう がよく使われます。WFOSでも多天体分光ができるようになっていて、一度にすう 10個の天体のスペクトルをとることができます。

WFOSは多天体分光をするためにスリットマスク(図1、図2)を使います。スリットマスクには うす金属きんぞくいた に、多くの細長ほそなが い穴(スリット)が天体の位置いち に合わせてあけられています。このスリットマスクを使うことで、目的の天体の光だけをWFOSの中にいれることができます。


図1 多天体分光をするためのスリットマスクのイメージ。数10個の細長い穴(白四角)が天体の位置に合わせてあけられています。


図2 スリットマスク。薄い金属の板(マスクプレート)がゆがまないようにフレームで補強ほきょうされています。


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