Wide Field OPtical Spectrometer (WFOS) とは口径30mの超大型望遠鏡 Thirty Meter Telescope
に搭載される可視光撮像分光装置です。
アメリカ、中国、インドとともに日本も開発に参加しています。
2022年2月に概念設計審査会に合格し、基本設計段階へと移行しました。
我々はWFOSに面分光としては非常に視野の広い面分光ユニット(IFU)を追加するアップグレード計画を検討中です。
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WFOS全体構造(画像提供:カリフォルニア工科大学)
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WFOS IFUの光学レイアウト
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WFOS IFUの機械構造
WFOS IFUパラメーター。4つのスライサーを切り替えることで4つの視野・サンプリングを切り替える。
他の超大型望遠鏡の面分光装置との比較。WFOS IFUの視野の広さが卓越していることが分かる。 ヨーロッパのELTに搭載されるHARMONIは補償光学を使って非常に細かな構造を観測することに特化していて視野は狭い(Thatte et al. 2020, Proc. SPIE, 11447, 114471W)。 アメリカのもう一つの超大型望遠鏡GMTに搭載されるGMACSはMANIFESTというファイバーフィードユニットと組合せて多天体面分光ができるが、1天体当たりの視野は狭い(Zafar et al. 2022, Proc. SPIE, 12184, 1218417)。
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