欲しい3次元情報をいかに2次元の受光面で捉えるか
CCDなどの検出器の受光面は2次元平面なので、欲しい3次元情報をいかに2次元の受光面に映しこむかがポイントと
なります。この役割を担う光学モジュールが面分光ユニット(Integral Field Unit; IFU)となります。
スライサー型面分光ユニットの原理
面分光ユニットにはいくつかの種類がありますが、上図はスライサー型面分光ユニットの原理を簡単に説明したものです。
像面に置かれたスライサーと呼ばれる細長いミラーが並んだ特殊な光学素子によって天体像がスライスされます(下図a)。
スライスされたイメージは瞳ミラーとスリットミラーで一列に並び替えられて(下図b)、
分光器で分光されます(下図c)。面分光ユニットはaとbの工程を担います。