国立天文台コミュニティ間意思疎通推進委員会の発足とHPの開設

令和2年6月15日
委員長 観山正見

今年に入って、国立天文台執行部とコミュニティ等の関係(台内での問題を含む)について、tennetなどのメイリングシステムにおいて、様々な方々から意見交換がなされてきました。国立天文台の存在は、我が国の天文学の発展のために重要な存在であり、関連研究者にとって大きな関心事となりました。メイリングリストでの意見交換は重要と思われますが、限界もありますので、私と佐藤勝彦氏が、中心となって、まずは、国立天文台執行部と、メイリングシステムなどで意見を発した関係者間で、話し合う機会を持ちました。4月3日にネット会議を実施しました。その結果、以下の事を参加者で了承しました。

  1. 指摘された様々な問題について、その原因や経過を、残されている記録や関係者へのヒヤリングなどから調査・分析して、今後の方向性やあるべき姿を報告する第三者的委員会を設置すること。委員会設立の目的の基本は、我が国の天文学の発展のために、天文学コミュニティ等と国立天文台執行部との橋渡しをして意思疎通を円滑にするため。
  2. 当委員会は、調査・分析の結果、今後のあるべき方向性をまとめるが、国立天文台やコミュニティ等の両者が、それを尊重することが重要。このため、国立天文台の研究者は含まないが、国立天文台の正式の委員会として設置(国立天文台運営会議で承認予定)。
  3. 委員の人選に関しては、これまでの立場上、観山と佐藤は参加。他の委員は、様々な研究者団体や個人に、趣旨を説明した上、推薦を求め、二人で決定する事。

委員会の発足に関しては、具体的には、国立天文台の関連7コミュニティ(太陽研究者連絡会、高エネルギー宇宙物理連絡会、VLBI懇談会、理論天文学宇宙物理学懇談会、宇宙電波懇談会、光学赤外線天文連絡会、天文・天体物理若手の会)をはじめ、個人からの推薦も広く受けました。委員推薦の呼びかけに対して、各コミュニティ団体においては、真摯に議論・手続を実施され、推薦を頂きました。また、幾人かの個人の方々からも貴重なご意見と適切な方の推薦を頂きました。短い時間ながら適切に対応いただき大変感謝いたします。
4月23日、観山と佐藤は、推薦された方々の中から、地域的・研究分野的バランス、現役及びOB等にも考慮して以下の方々に参加していただくことを決めました。そして、各人から了解を得ました。委員会の名称は、国立天文台コミュニティ間意思疎通推進委員会としました。

委員名簿(順不同)

第一回の委員会を5月21日に開催(ネット会議)し、委員長に観山、副委員長に佐藤が決まりました。また、国立天文台コミュニティ間意思疎通推進委員会は、国立天文台のWEBにHPを開設することし、委員会の議事概要や、関連する規則を掲載することとなりました。

当面会議はビデオ会議(関係者からのヒヤリングも実施したいと思います)で行い、5月に1回目、その後は現在までに、6月8日、9日と三回の委員会が開かれ、今後は、毎月2回程度のペースで委員会を開催の予定です。8月末頃には、中間報告が出来ればと思います。
委員会の活動に関して、今後も意見や取り上げて欲しいテーマなどありましたらお知らせ下さい。宜しくお願いいたします。
宛先は観山正見(miyama@hiroshima-u.ac.jp)でお願いします。

(委員任期:令和2年5月21日 ~ 令和3年5月20日)

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