新たな星間分子の検出とAstrochemistryの進展

相川祐理（東京大学）

星間雲や星・惑星系形成領域での分子輝線観測は、銀河内での星間物質の循環・進化を解明する上で中心的な役割を果たす。新たな星間分子の検出はALMAなど観測技術の進展によって加速し、2005年以降では一年あたり平均６つの分子種が検出されている。本講演では、複雑有機分子や芳香族分子など高感度輝線観測の近年の成果を概観し、2040年代への展望を議論する。キーワードは、広い波長幅、高感度、高空間分解能、低周波数である。