周波数標準の最前線 ー 原子核時計の開発

山口敦史(理化学研究所)


超精密な周波数標準である原子時計は、自然科学において精密計測の基盤をなすばかりでなく、GPS測位技術のように、一般社会においても重要な役割を果たしている。近年、原子時計の性能はめざましい勢いで向上しており、今日ではその精度は19桁に到達している。この精度をさらに超える可能性を秘めた周波数標準が原子核時計である。本講演では、周波数標準の最先端と理研での原子核時計の開発について説明する。

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