History of Observation and Analysis/SubRef/ObsManual_Focusing (No. 5)

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  • 1 (2010-05-08 (Sat) 02:47:35)
  • 2 (2011-03-26 (Sat) 14:29:38)
  • 3 (2011-03-28 (Mon) 12:42:35)
  • 4 (2011-04-16 (Sat) 02:02:30)
  • 5 (2011-04-18 (Mon) 00:47:41)

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Observing manual for subref focusing measurements†

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2011年シーズンの副鏡測定の手順を記載したページです。 NEW! .

Revision history

• 2007/11/16改訂(山口)
• 2008/03/18改訂(大島)
• 23-Jun-09 - YT - moved to astewiki.
• 13-Jul-09 - YT - modified for 2009 season.
• 16-Apr-10 - YT - modified for 2010 season.
• 30-Apr-10 - BH - modified.
• 08-May-10 - SO - added note for "can't get Tsys"
• 26-Mar-11 - YT - modified for 2011 season.
• 16-April-11 - YS - modified
• 18-April-11 - YS - modified

Contents

• Observing manual for subref focusing measurements
  • 0. 注意点
  • 1. 測定準備
    • 観測制御権の確保
    • aste-2c, 3cへのログイン (野辺山から測定の場合。2011/4/16 by Y. Shimajiri)
    • 連続波バックエンドへの切り替え (観測日の最初の測定者が行います)
    • オートポインティング (autop) の起動 (観測日の最初の測定者が行います)
    • 連続波用クイックルック (Cont Qlook) の設定 (観測日の最初の測定者が行います)
    • ポインティング (測定天体を替えるごとに実行します)
  • 2. 測定
    • 指示書の実行
    • 測定中に行うこと
  • 3. 観測終了
  • トラブル対応
• 指示書一覧
  • 目的別指示書一覧
    • 副鏡位置測定用 (23-Apr-10 - YT)
    • 連続波ポインティング用 (19-Apr-10, YT)
    • 連続波ビームマップ用 (2'x2', および5'x5'; 19-Apr-10, YT)
  • 指示書構成一覧
    • ソーステーブル
    • スキャンテーブル (19-Apr-10, YT)
    • デバイステーブル

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0. 注意点†

• 観測の開始時と終了時にはaste-unyoへの連絡のメールをお願いいたします。観測場所と連絡先の電話番号, Skypeも書いてください。
• 観測アカウント
  • Group: aste11
  • Project: sbrf11

1. 測定準備†

観測制御権の確保†

1. 'COSMOS Main','Ant. Console','Cont. Qlook'の制御権 (priority) を取ります。
2. Aspirin が正常に動作していることを確認します。Aspirin monitorで各行の時刻に大きなずれがないかをチェックします。

aste-2c, 3cへのログイン (野辺山から測定の場合。2011/4/16 by Y. Shimajiri)†

tuningでaste-2c, 3cへそれぞれログインするので、２つの端末を開いてログインしておくとよい。 また、チリ大のネットワークが復活するまでは、以下のようなルートでログインする。

aste-2c用 [#uaa19624]

 [localhost]$ ssh  aste-wx2
 [aste-wx2]$ ssh  aste-mt2-2c
 [aste-2c]$ ssh  astecntl@aste-2c

aste-3c用 [#ea68c31a]

 [localhost]$ ssh  aste-wx2
 [aste-wx2]$ ssh  aste-mt2-3c
 [aste-3c]$ ssh  astecal@aste-3c

連続波バックエンドへの切り替え (観測日の最初の測定者が行います)†

1. aste-3cにおいて、スイッチボックスに指示を出し、バックエンドを連続波用のもの(検波器)に切り替えます。詳細は、[aste-unyo 3123]を参照してください *1。

     astecal@aste-3c% swbox_ctl_be CONT
     change to CONT                                  # 正常であればこのメッセージが返ってくる。

オートポインティング (autop) の起動 (観測日の最初の測定者が行います)†

1. autopの起動 (astecntl@aste-2c)を行います。まずは既にautopデーモンが走っていないか確認します。

      astecntl@aste-2c% ps -ef | grep autopd
      astecntl 14789     1  0 11:44:35 ?        0:14 /cosmos3/aste/nro/sbin/exe_autopd
                                                     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   exe_autopd が１つ動いていれば良いです。
   • exe_autopdが１個も起動していない場合 --- 起動します。

       astecntl@aste-2c% /cosmos3/aste/nro/rc3.d/S99astautopd start

   • exe_autopdが２個以上動作してる場合 --- すべて kill してから 1個起動します。

       astecntl@aste-2c% ps -ef | grep autopd
       astecntl 14789     1  0 11:44:35 ?        0:14 /cosmos3/aste/nro/sbin/exe_autopd
       astecntl 14745     1  0 10:40:15 ?        1:18 /cosmos3/aste/nro/sbin/exe_autopd
       astecntl@aste-2c% kill -KILL 14789
       astecntl@aste-2c% kill -KILL 14745
       astecntl@aste-2c% /cosmos3/aste/nro/rc3.d/S99astautopd start

2. 最後に起動を確認。

     astecntl@aste-2c% ps -ef | grep autopd

   【重要】autopdプロセスがよく落ちるようです。10-20分に一度はプロセスが走っているかを確認してください。落ちていたら、再度起動しましょう。

その他、autopd について詳細は次のサイトを参照してください。 http://aste-www.mtk.nao.ac.jp/astecntl/backend/dasbox/autopd.html

連続波用クイックルック (Cont Qlook) の設定 (観測日の最初の測定者が行います)†

autopを有効にするため、Qlookの設定をします。

1. 'MANUAL'ボタンを押して、
   • 'Integration' -> 'ON'
   • 'Pointing Integ' -> 1
   • 'Auto Pointing' -> 'ON'
   • 'AVG' -> 2 として、
2. 'SET'ボタンを押して反映してください。
3. 'QLOOK'ボタンを押して開始してください。

ポインティング (測定天体を替えるごとに実行します)†

まず、副鏡位置dX, dY, dZがすべてゼロの状態でポインティングを合わせます。これ以降、副鏡位置はすべてゼロです。

指示書

• 土星: stsbc3a.start

• autopを効かせた状態ならば、3,4スキャンで勝手に中心に入るはずです。
• このとき、autopdを走らせたターミナルでは、autopdがメッセージを次々と吐いていくはずです。
• 4スキャン程度行ったのちに、オフセット値 (AZ_ofs, EL_ofs) が +/-3 arcsec 以内であれば問題ありません。

参考

副鏡位置 dX,dY を大きく変更すると、惑星が中心に入らない場合があります。副鏡位置のオフセットddX(ddY) = +1 mm は、約 EL(AZ) = +40 arcsec に相当するので、dX, dYの変更の量に応じてdAZ, dEL も補正して下さい。

2. 測定†

指示書の実行†

いよいよ副鏡位置の測定です。COSMOSをBatchモードにして、以下の指示書を走らせてください。

• 土星: stsbc3.list

 最初の観測スタート時は通常アンテナがスタンバイになっているので、[all prog]ボタンを押す。

• 副鏡位置は引き続きdX, dY, dZすべてゼロです。
• さまざまなELでの副鏡位置のEL依存性を調べたいので、EL < 10 deg の場合でも、天体が昇っている限り測定してください。
• 測定はかならず12個の指示書のセットで完了するようにしてください。（現在の解析ツールは、nセットの測定が12*n個の指示書で完結していないと、最後のセットを解析してくれない融通の利かないものになっています。田村の怠慢です。ご不便をおかけします。）

一番最初の指示書(*zc3.start)は副鏡のZを連続的に動かす指示書ですので、アンテナ主鏡は動きませんが心配しないでください。アンテナコンソールのZの表示が動いていれば問題ありません。その際に、副鏡が駆動範囲のLIMITに達していないか(赤点灯)チェックして下さい。特にELが30deg付近の低い時に *c3e.start の指示書で起こる可能性があります。

参考1

1ループ(12個の指示書 = zc3, c3a, ..., c3i, c3a)の所要時間は、1時間10分程度です。

参考2

???bc3?.startの並びは以下の通り(間隔はX,Y共に1mm)

             e
             d      ↑X
         g f a h i  ←Y
             b
             c

測定中に行うこと†

• ログの記載
  • 観測指示書を実行する際に、下記の情報を Observing Log に記述してください。
    • 時刻
    • 指示書名
    • 主鏡 (AZ, EL)
    • 副鏡 (X, Y, Z)
    • 主鏡オフセット (dAZ, dEL)
    • 副鏡オフセット (dX, dY, dZ)
    • 天候 (温度, 湿度, 風速, 風向, 220GHz opacity, Tsys)

• 間違った指示書を流してしまったなどのちょっとした操作の手違いや、降雪・強風等の天候状況、通信切断やソフトウェアが動かないなどのトラブルについても、同様に Observing Log に記述してください。
  • 時刻
  • 指示書名
  • 操作の手違い、天候、トラブルの具体的な内容
  • (ソフトウェア不具合の場合は) エラーメッセージ

• 天候のチェック
  • 降雪にとくに注意してください。220GHz opacityや湿度が上昇してきたら要注意です。envmon、雲モニタ、MiSTIを随時活用してください。降雪時には望遠鏡をEL=10 degに傾けて、鏡面への着雪を避けます。
• ASPIRINのチェック
  • ASPIRINモニタで、aspirin time, weather timeが、現在時刻と合致しているかを確認してください。1分程度のずれは許容範囲です。
  • もしASPIRINが落ちている場合には、(1) いったん観測を止め、(2) アンテナをSTBY後、全制御権を解放、(3) 山頂のCOSMOSを再起動します。
• ポインティングのチェック
  • 測定中のポインティングは自動で行なわれますが、指示書スタート後3スキャン以上経過しても5"以上ずれている場合は、autopが働いていない可能性があります。10-20分毎にプロセスを確認して、autopが落ちていたら再起動をお願いします。
• トラブル対応
  • Cont. Qlook のメッセージで、File が無いと言われる時は、一旦 'MANUAL' にした後、上記の連続波qlookの設定と同じ設定にした上で 'SET' -> 'QLOOK' として対処。

• がくっとレベルが変化することが多い場合の対処方法 (2011.4.16)

 astecontl@aste-2c: dasbox_sw restart

 astecontl@aste-2c: preset gain

とうつと最初にチャンネルを打つ表示がでるので、

11

とうって、次に聞かれたものを2で、それ以外は全部０と打つ。

その後、preset gainを12チャンネルと13チャンネルで同じように実行。

• Cont. Qlook のメッセージで

  can't get Tsys
  can't calibrate

  と出て、信号が受かっていない場合は、DASBOXの再起動を行ってください。

  asteobs@aste-2c% dasbox_sw restart

  (2010.5月現在は）DASBOXでなく日通機のアッテネータの調整（一度10dB下げて元に戻す）を行ってください。

  asteobs@aste-2c% cont_if 3 12
  asteobs@aste-2c% cont_if 3 22

3. 観測終了†

1. 望遠鏡のパークと制御権のリリースをします。アンテナを home position (AZ, EL) = (-180, 60) に移動させて、すべてのpriorityを解除。
2. 観測終了をaste-unyo MLに報告します。アンテナ位置 (降雪が無ければ-180, 60となっているはず)、priority解除、トラブル等を報告して下さい。
3. 担当の方は、その日のうちにデータ解析(「2.連続データの一次解析」まで)をお願いします。(解析のページを参照)

トラブル対応†

測定中に雪が降ってきた

望遠鏡をEL=10 degに傾けて、鏡面への着雪を避けます。

CONT QLookが動かない

 % ps -ef | bol
 % tail -f /log/6/mess

指示書一覧†

• 指示書はすべて以下に置きます。指示書の置き場所は、aste-mx2に統一します。2011年シーズンの指示書の置き場所は、aste-wx2に統一します。
  • aste-mx2:/home/aste09/sbrf09/obstable/
  • aste-mx2:/home/aste10/sbrf10/obstable/
  • aste-wx2:/home/aste11/sbrf11/obstable/
• 指示書をDSB用 (SC345)に書き換えました。(29-Aug-09 - YT)
• 指示書を2010年シーズン立ち上げ測定用(CATS345, 2SB)に書き換えました。(19-Apr-10 - YT)
• 2011年用指示書を、作成しました。ただし未SENDです。(28-Mar-11 - YT) NEW!

目的別指示書一覧†

副鏡位置測定用 (23-Apr-10 - YT)†

連続波ポインティング用 (19-Apr-10, YT)†

連続波ビームマップ用 (2'x2', および5'x5'; 19-Apr-10, YT)†

1テーブルは100枚のmapを取得するようになっている。

• 惑星サーチ用 (10'x10', および 20'x20', 30"グリッド; 19-Apr-10, YT)

  天体名	指示書名	ソーステーブル	スキャンテーブル	デバイステーブル
  火星	mrr20c3.start	src_solar.Mars	scn_cont.raster20m	dev_astc.cats345_cont345
  	mrr10c3.start	src_solar.Mars	scn_cont.raster10m	dev_astc.cats345_cont345
  木星	jpr20c3.start	src_solar.Jupiter	scn_cont.raster20m	dev_astc.cats345_cont345
  	jpr10c3.start	src_solar.Jupiter	scn_cont.raster10m	dev_astc.cats345_cont345
  土星	str20c3.start	src_solar.Saturn	scn_cont.raster20m	dev_astc.cats345_cont345
  	str10c3.start	src_solar.Saturn	scn_cont.raster10m	dev_astc.cats345_cont345

• 月サーチ用 (1 deg x 1 deg, 60"グリッド, 所要時間：約25分; 21-Apr-10, YT)

  天体名	指示書名	ソーステーブル	スキャンテーブル	デバイステーブル
  月	mnr60c3.start	src_solar.Moon	scn_cont.raster1d	dev_astc.cats345_cont345

指示書構成一覧†

ソーステーブル†

スキャンテーブル (19-Apr-10, YT)†

デバイステーブル†