History of 副鏡測定データ解析マニュアル（過去の情報）(No. 1)

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- 1 (2009-10-02 (Fri) 05:56:12)

副鏡測定データ解析マニュアル†

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副鏡測定の解析を行う人のためのページです。

22-Jun-09 - YT - created.

副鏡測定データ解析マニュアル
副鏡位置測定のデータ解析

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副鏡位置測定のデータ解析†

当面は、大島製手順書が参考になります。
以下、2008/03/15 の saturn 1セット目のデータの解析を例とする。適宜、Mar 15, 315, sat1 等の変更が必要。

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0. 解析の流れ†

下記の一連の繰り返しで最適位置を探し出す。

ファイル群をコピー
X,Y の各点でのピーク値から X, Y-T のデータ生成
Zスキャンのピークパラメータを出す
X, Y-T のピークパラメータを出す
結果を副鏡オフセットに反映する
副鏡データ取得...

参考): X, Y (stsbc3*.start) の生データは、各X, Y方向のクロススキャンに対する強度プロファイル。Z方向スキャン (satzc3.start) の生データは、Z-T。

以下、アカウントが複数あるので要注意。

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1. データファイル群をaste-mx2にコピー†

.LCKファイルをコピー aste-2c -> aste-mx2

  aste08@aste-mtx2[~/sbrf08/continuum]% rsync -avz -e ssh aste08@aste-2c:~/sbrf08/continuum/data/'C80315*.LCK' ~/sbrf08/continuum/data/

ログファイルをコピー aste-1c -> aste-2c -> aste-mt1 (aste-1c -> antlog の rsync の結果は、リスト作成時に使用する)

  aste08@aste-2c[~]: rsync -avz -e ssh asteobs@aste-1c:/log/7/'real20080315*' ~/antlog/
  aste08@aste-mx2[~]: rsync -avz -e ssh aste08@aste-2c:~/antlog/'real20080315*' ~/antlog/

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2. 解析に使うファイルリストを作成する†

アカウント: astebeam
ディレクトリ: /home/astebeam/subref/observations
リスト名: C80315sat1.list

  astebeam@aste-mx2[~]: source .cshrc.linux    # <-- 当面はおまじないと思ってください
  astebeam@aste-mx2[~]: cd ~/subref/observations
  astebeam@aste-mx2[~/subref/observations]: ssh aste08@aste-2c 'grep "Mar 15" /log/6/mess | grep START | grep -v Cosmos | grep -v SEND' | awk '{print $9,$8}' | sed -e "s/aste08.sbrf08.//;s/' 08/.start C8/;s/00.000/.LCK/" > C80315sat1.list

C80315sat1.list0 を整形して、下記のような C80315sat1.list を作成
satzc3 で始まり、次の satzc3 の直前の stsbc3a で終わっていることを確認
LCK と real の時刻が対応していることを確認

  satzc3.start C803150134.LCK  real20080315013322
  stsbc3a.start C803150137.LCK real20080315013614 ←stsbc3?の並びは以下の通り
  stsbc3b.start C803150143.LCK real20080315014246   (間隔はX,Y共に1mm)
  stsbc3c.start C803150150.LCK real20080315014849       e
  stsbc3d.start C803150156.LCK real20080315015546       d      ↑X
  stsbc3e.start C803150202.LCK real20080315020145   g f a h i  ←Y
  stsbc3a.start C803150208.LCK real20080315020744       b
  stsbc3f.start C803150214.LCK real20080315021346       c
  stsbc3g.start C803150220.LCK real20080315021946
  stsbc3h.start C803150226.LCK real20080315022546
  stsbc3i.start C803150232.LCK real20080315023145
  stsbc3a.start C803150238.LCK real20080315023743

参考) rectangular cut & paste on emacs

ctrl-space で矩形の開始位置(左上角)をマーク
ctrl-{ > で最終行に行きカーソルで矩形の右下角に移動
ctrl-x r k -> cut
ctrl-x r y -> paste

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3. IDL上で各データの一次リダクション、およびガウシアンフィット†

求まるのは、

X, Y は、各副鏡位置(X, Y)における、惑星に対する1次元スキャンのピーク強度と半値幅
Zスキャンの結果は、最適な Z のピークパラメータの２点。下記のパイプライン

  astebeam@aste-mx2[~/subref/observations]: subref_redux 080315 C80315sat1.list

により、

  astebeam@aste-mx2:~/subref/observations/080315/

配下に、結果が出力される。

参考: 一度subref_reduxパイプラインを走らせると、まず~/subref/observations/に結果が出力される。つぎに080315/を作成し、~/subref/observations/ にある結果を080315/に移動させる。すでに 080315/ ディレクトリに結果のファイルが存在する場合には、上書きせず、終了する。この場合、すでに作成されている 080315/ の内容を別名にして保存しておき、~/subref/observations/ にある結果を 080315/ に移動するか、再度subref_reduxパイプラインを走らせれば良い。

トラブル例: IDL が途中で反応していない場合、X window が飛ばせないで進んでいない可能性がある。aste-mxリモートログイン時に-Xオプション等でXフォワーディングしていなければ、再度ログインし直す。

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4. 生成ファイルの整形†

/subref/observations/080315/ に生成されたデータファイルの内容は下記：

C80315sat1.sbrfx, y: X,Y を振った時の各点のピーク値と幅

  データの並び: X, Y, Z, AZ, EL, C8..., peak, width, peak, width, ...

C80315sat1.sbrfz: Z-scan を gaussian fit した結果

  データの並び: date, time, AZ, EL, gauss_norm, center(mm), width(mm)

異常と思われる peak, width のセットの数値の頭に "?" をつけてコメントアウト(e.g., ?peak, ?width)する。

参考

Saturn の場合の典型値: ピーク値 20-30, 幅 20-30 程度。(副鏡が最適位置からずれると低く太くなる)
fitting に使う gnuplot の書式。行をコメントアウトする場合は行頭に "#" を入れる。

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5. ピーク強度が最大になる X,Y の位置を探す†

y = a*(x-b)**2+c の形の二次関数で X,Y のデータをフィットする。その際に、fitting parameter の初期値を指定する必要がある。

  astebeam@aste-mx2[~/subref/observations/080315]: sbrf_fit.pl C80315sat1 -6. 0.1 25. -5. 35.
  ↑引数は、ファイルroot名, a,b,cの初期値,fit範囲

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6. 最終結果の確認と記録†

生成PostScriptファイル(3ページ)上で以下を確認する。

1ページ: 中心に向かってピークが高くなっている (行を"#"でコメントアウトした場合は一部の表示が重なることがある)
2ページ: Tpeak の山 & HPBW(EL) の谷 & HPBW(AZ) がフラットか
3ページ: Tpeak の山 & HPBW(AZ) の谷 & HPBW(EL) がフラットか

   astebeam@aste-mx2[~/subref/observations/080315]: gv C80315sat1.ps

生成データファイルにある ddX, ddY, ddZ の値を観測ノートに記録する。

参考1) 生成データファイルの中身

C80315sat1.sbrfx.dat: AZ, EL, X_center(ddX), width
C80315sat1.sbrfy.dat: AZ, EL, Y_center(ddY), width
C80315sat1.sbrfz: date, time, AZ, EL, gauss_norm, gauss_center(ddZ), gauss_width

参考2): Xc,Yc,Zc の誤差は 0.1mm 程度
参考3): 得られた (ddX, ddY, ddZ) を subref offset に反映する際には、符号はこのまま入力する。
参考4): ddX(Y)=1mm は、約 EL(AZ)=40" に相当する。ddX,Y を入力するときには dAZ, dEL も補正すると良い。

以上

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