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* 光学望遠鏡ピント合わせ手順 [#n9770b6b]

- 2006 - ASTE_OPT_FOCUS.pdf, created by K. Nakanishi
- 2010-Apr-02 - modified by N. UKITA
- 2010-Sep-03 - moved to wiki by B. Hatsukade
- 2013-Aug-05 - Modified by N. UKITA
- 2014-Apr-21 - BH,YW updated
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#contents

** CCDカメラ画像の表示 [#r2c70205]
1. aste-c1cにasteponアカウントでlogin (aste-2c経由)
 astepon@aste-c1c% cd optpon
 astepon@aste-c1c% initvme              ←VMEボード初期化 (最初に一回だけで良い)
 AVME-338B was initialized successfully と返ってくる

2. CCD画像をpgplotを用いて部分表示
 astepon@aste-c1c% livecamt R 30 15 256 256 40 
                           (1)(2)(3)(4) (5) (6)
 (1)おまじない
 (2)取り込みフレーム数
 (3)取り込み間隔
 (4,5)切り出すフレームの中心(X,Y)
 (6)切り出すフレームサイズ
 「(X,Y)=(256,256)を中心とする40x40ピクセルの部分画像を表示、30フレーム連続取り込み(表示)、取り込み間隔は15秒 」

- ポインティングがあった状態で、星像は概ね(X,Y)=(256,256)近傍に来る
- ピクセルスケールは1.27arcsec/pix
- 画像が飛んでくるまでには時間が掛る。40x40ピクセルの画像で、日本からだと数分。
回線状態に強く依存。
- サンペドロからリモートで操作する場合には、予めlocalのWS側で"pgxwin_server"を立上げておくと多少速度が速くなる(例えば、事前にazelpで適当にプロットをしておく等)

#ref(t195.jpg)

- 1フレーム(全面)取得したい場合 (時間がかかる)
 astepon@aste-c1c% livecam R 1


** ステージ操作(ピント合わせ) [#h0f98d96]
1. 適当な星をトラッキングする指示書を流しておく
- group/project: astepon/track

観測時間帯のLSTに近い星の指示書を選ぶ。例えばLST13hの場合、t132-36B.startなど。

 例: t132-36B.start
      (1)(2)(3)
 
 (1) RA
 (2) Dec.
 (3) 明るさ。A>B>C>D。夜間Aの星はサチる可能性がある。

2. aste-c1cにlogin
 astepon@aste-c1c% tip serial2

"connected" と表示されたら接続成功

※ 接続に失敗した場合
- aste-c1cをrebootした直後は接続に失敗する場合が多いので、以下の対症療法を試してみてください(ほぼ百発百中)
+ rootになる
+ admintoolを立ち上げる
+ 「シリアルポートの設定」を選び
+ term/2を選び、(ダイアログが開く)
+ 設定変更をしないでOKボタンを押す (あるいは、適当に設定をいじるが最後は元に戻しOKボタン)


-all ports busyが出た場合は tip のprocessをkillすることでも大丈夫
==>要確認

3. コマンドを逐次入力
- プロンプトは出ない
- コマンドを入力する時は、リターンを必ず''&color(red){2回};''入力
- 切断するときには ''~.'' を入力

- ステータス表示 
 Q:1  
 
 1, +12345, ACK1, ACK2, ACK3

-- +12345: ステージの現在位置
-- ACK1 X:コマンドエラー / K:コマンド受付(正常)
-- ACK2 K:正常停止 / P:+リミットで停止 / M:-リミットで停止
-- ACK3 B:Busy / R:Ready

- 原点
 H:1             ←原点設定(レンズ側の端を原点とする)
 
 G               ←移動開始(10秒くらい待つ)
 
 Q:1             ←ステイタス確認
 
 1,         0,K,K,R       と表示されれば正常終了

- 移動 (※&color(red){画像が更新されるまでに時間がかかるので注意};)
 M:1+P20100      ←20100パルス分移動準備
 
 G               ←移動開始
 
 Q:1             ←ステイタス確認
 
 1,         +20100,K,K,R  と表示されれば設定正常終了
ピントが大きくズレていると判断されたときには、数百パルス程度ステージを前後に動かしてみる。
 M:1+P500        ←+500パルス移動
 
 G               ←移動開始
 
 Q:1             ←ステータス確認

- おまけ
 L:1             ←ステージを緊急停止させる


*** Focus位置 [#d1b8489c]
- 2009年7月: 20100近辺 (2009/07/29 by Onodera, see the wiki logging page 参考データ:2003年4月、外気温0+-5°Cでの最適値13700パルス(赤フィルターなし)
- 2010年4月: 21100 ([[Observing Log/2010-04-12]])
- 2010年9月:         0 ([[Observing Log/2010-09-09]])
- 2011年4月:   -500 ([[Observing Log/2011-04-14]])
- 2012年6月: 20700 ([[Observing Log/2012-06-15]])
- 2014年4月: 20500 ([[Observing Log/2014-04-21]])


* Troubleshoot [#a91ef740]
*** ステータスが正常終了にならない。コマンドエラー。 [#z856ad3d]
 Q:1
 
 1,         0,X,K,R

コマンド入力の際、ステータスを読んでからパルス値を入力する前にリターンを2回押していない可能性がある。

*** ステータスが表示されない。 [#z856ad3d]
 Q:1
  
  
一度 ''"G"'' (移動コマンド) を打って、再度ステータス表示コマンドを打つと、表示される場合がある。

*** aste-c1cがダウン。ログインできない。 [#becebe65]
コンソールログインを試す ([[トラブルシュート>Troubleshoot#ie8b81de]])

*** 通信エラー [#eab7f699]
cosmos3の再起動@制御用計算機 (asteobs@aste-1s)
 asteobs@aste-1s% /opt/sudo/bin/sudo ${COSMOS3}/aste/nro/sbin/cos3_cntl restart all

*** 光学望遠鏡がハングアップ [#ze514cd9]
- キャビン(前室)に行って、ステージの電源を入れ直す (ラックの裏側のケーブルがやたらととぐろを巻いている中に、「光望遠鏡タップ」とか書いたケーブルがあり、100Vに差してあるはず。これを抜き差しすればよい)
- 電源を切ってもステージ位置は保存されます (ただしQ:1を送ったときに帰ってくる位置値は0になる。すなわち、原点(位置値=0)は、電源が入った時点でステージがあった位置に設定されてしまう←仕様)

*** Focus位置をいくら振っても視野内の星が捉えられない [#d51b9ffb]
- Az El Offsetに大きな値が入っていないか確認
- 値が入っていた場合、ddAz, ddElに適当な値を入れて(dAz, dEl) = (0.0, 0.0)にする。


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